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 陶芸をしていく上で重要になってくるのが、個性であるといえます。個性を表現するのは成形であったり釉薬の調合、絵付けであったりします。そして独自の粘土を使うことも、その手段の一つです。
 市販の粘土を自分なりの配合で混ぜることも独自の粘土といえますが、地元(窯の所在する地域)の粘土が使えれば理想的です。
 そこで、粘土質の土層を見つけたり話を聞くと掘りに行き、試験焼きしてみるわけですが、掘ってそのまま使える粘土ばかりではありません。特に表層土を持ち帰る場合には草木の根や落ち葉、石など、取り除かなくてはならない不純物が多く混入しています。
 掘った土から粘土を生成する方法の一つに、水簸があります。


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 完全に乾燥させた土をなるべく細かく砕き、荒めの篩に通して草の根や落ち葉などを取り除きます。
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 バケツに移し、たっぷり水を注ぎます。

 今回は試験用のため量が少ないのでバケツですが、量が多いときは私の場合、古い二層式洗濯機を使います。
 1〜2時間洗濯機を「洗い」で運転しておけば土が溶けます。

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 バケツの場合、24時間以上放置するか、一生懸命適当な棒でかき混ぜるか、撹拌機で混ぜ、溶けたら細かい目の篩に通して小石やゴミを取り除きます。

 篩の目の細かさはお好みで。
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 素焼き鉢や石膏鉢または植木鉢に大きな布を敷き、その中に溶けた粘土を流し込み、布の端を折り返して粘土を包むようにくるみます。

 いい感じの硬さになるまで4〜5日間、乾いた鉢に取り替えたり、粘土をひっくり返したりします。
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 布の上から指で押してみて、硬さが良い様なら布から粘土を取り出し、荒練りや菊練りします。

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 練ったらビニールで二重にくるみ、寝かせます。

 寝かせる期間は理想的には二年以上ですが、試しに使ってみる試験粘土なので待ってられません。

 寝かせることの利点は、微生物分解による粘土の熟成です。

 もっともよい粘土の生成方法は、掘った土を乾燥もさせず篩通しも水簸もせず、小石や不純物を指で取り除き、手または足で練り、二年以上寝かせることです。



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